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モノづくり中小企業ネットワーク計画とは
「今、日本の中小モノづくり企業は未曾有の危機にあります。このまま見過ごすことはできるのでしょうか」。こうした疑問が、当計画の出発点です。将来を展望しても、モノづくりは日本を支える中核に違いありません。モノづくり中小企業に元気を取り戻すことが重要になると考えます。
グローバル経済においてモノづくり企業の海外展開は不可欠。しかしながら、中小モノづくり企業にとって海外展開は、資金調達、人材育成、ノウハウ確保など、いずれをとっても大変高いハードルが存在しています。そこで、中小モノづくり企業が大きなリスクを背負うことなく、海外展開のチャンスを広げる仕組みが、べトナムにおける小規模レンタル工場を中核とした「モノづくり中小企業ネットワーク計画」です。
当計画の狙いは次の3つです。
(1) 日本の中小モノづくり企業の再生、サバイバルの支援
(2) モノづくり技術、ノウハウの継承
(3) 日本とベトナムのモノづくりを通した相互発展の実現計画推進の第1ステップ
ベトナムホーチミン市の近郊ドンナイ省に建設中のロンドウック工業団地のレンタル工場への進出を当計画の第1ステップとして推進しています、ロンドウック工業団地は、日本資本(双日、大和ハウス、神鋼環境ソリューション)が9割を占めるベトナムでは稀な工業団地で、日本企業だけの誘致をめざしています。ベトナム進出において、工業団地の選択は、事業の成功を左右する重要なポイントのひとつです。海外事業に不慣れな中小企業にとって、ある程度日本語で業務が進められ、日本企業が融通をきかせ合えることや日本のビジネス慣習を理解してくれる人が近くにいることは、進出の初期段階において重要になるからです。
なぜ、ベトナムなのか
中小モノづくり企業の新たなモノづくりの地としてベトナムを選んだ理由は次の通りです。
・ ベトナム政府が裾野産業(材料、部品、組立)の振興を打ち出し、日本の中小モノづくり企業はまさに裾野産業。追い風が吹いています。
・ 日本はODAなどベトナム支援でトップの実績をあげている国。政府間の協力関係も良好で、企業レベルでも長期的な信頼関係構築が可能です。
・ ベトナムの歴史は戦いです。その戦いに勝利してきたのがベトナム国民。忍従できる人たちです。モノづくりへの粘り強い取組みが期待できます。
・ 日本同様に稲作農耕文化の国です。「一所懸命」「相互扶助」といった価値観も共有でき、日本人として心情的共感を持てる人たちです。
・ 集団行動を苦にしない相手に対する心配りを大切にする国民です。教育次第で、モノづくりの中軸を担ってくれる可能性を持っています。計画の情報発信
「ザ・サポート」では計画に賛同していただける中小企業のメンバーを募集中です。「Cam on」というメンバー向メールマガジンを発行し、当計画の情報発信を行っています。メールマガジンは、モノづくり中小企業ネットワーク計画の進捗状況についてお知らせするのはもちろんのこと、ベトナムの政治経済、文化、歴史などの情報や進出した日本企業の紹介などを掲載しています。また、会員同士の交流促進の企画提案も行っています。 メンバーになっていただくには、「Cam on」の年間購読が必要です。
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